この記事では、クラッシュ症候群の問題について、お話したいと思います。
クラッシュ症候群で生じる可能性のある問題は、
倒壊した建築物や瓦礫等、重い物の下敷きになっている人を必死で救助しようとし、救助することができたと思っている最中に、救助されたはずの人が亡くなってしまうことです。
救助されたはずの人も、助けてもらえた喜びで笑顔でいることが多く、それが故に、救助した側の人も問題点に気づきにくいのです。ですから、クラッシュ症候群で生じる死を、「笑顔の死」という言い方で表現されることがあります。
こういったことが起きてしまったときの精神的ショックは、かなり大きいものでしょう……。この記事では、この問題の解決策について、説明していきたいと思っています。
まず、はじめに、こういったことが起きてしまう原因について、ご説明いたします。その次に、対処法について、ご説明いたします。
原因:
大地震発生時、瓦礫等の重たい物によって筋肉が長時間圧迫された場合、筋肉細胞の破壊や壊死が引き起こります。そのとき、ミオグロビンやカリウム等の有害物質が、その箇所に蓄積されてしまうんです。そういった状況下で、圧迫していた重たい物をどかして、筋肉や血管への圧迫を解放してしまうと、先程説明した有害物質が、一気に流れ出して全身を駆け巡ってしまうのです。
それによって、亡くなってしまう方がいるんですね……。
対処法:
プロの救助が必要なので、早急にレスキュー隊と救急隊を呼びます。
助けたいので、瓦礫等の重たい物をどかしてあげたくなりますが、我慢して、どかさず、それらの物や身体を動かさずに、物が乗っている状態のまま、飲める範囲で大量(1ℓ以上)の水を飲ませ、血中の毒素の濃度を下げます。
血が身体を駆け巡らないようにするため、挟まれた部位より心臓に近い腕や足の付け根を、幅3㎝以上の布で縛ります。縛り始めた時間を、縛ってある布や、その人の身体にメモし、30分に一度、4~5分間、布を緩め血流を補います。
そして、血液透析ができる災害拠点病院などへ搬送します。
こういった問題は、大地震の時だけではなく、事故の時にも発生する可能性がありますので、そういった時にも気を付けてあげてくださいね……。
知っていれば救える命があります。知らなければ救われない命もあります。知っているのと知らないのとでは、引き起こる結果が、極端に変わってしまうのです。
ですから。皆様には、このことを知っていただきたいと思いました。
説明が下手で、ちゃんと説明できているか不安ですが、この記事は、この辺で終わりにしようと思います。
それでは、失礼いたします……。