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災害への備えと聞いて、まず思い浮かべるものは何でしょうか?【備蓄】を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
しかし、いくら備蓄があっても、備蓄が役に立つのは、生き残ることができた方に限定されます。生き残ることができなかった場合、備蓄は全く意味をなくしてしまうのです。あなたと、あなたの大切な人を守るために【生き残る術】のことも、一緒に学びませんか?

また、防災のことだけではなく、日々の生活に役立つ情報もお伝えしていきます。

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空中を飛ぶ車に近い物が一応存在する
これを進化させて津波対策に使えないか?


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この記事では、私の個人的な願望に関する内容を書かせていただこうと思っております。その前に、ある記事の内容の一部を引用させていただきますね。
その記事とは、私が先日執筆いたしました【東日本大震災よりも一桁多い被害が想定されている南海トラフ巨大地震 周期的に発生しているため、次も必ず発生】という記事でございます。

記事の一部を引用

東日本大震災では、津波の高さが15mから20m弱程度であり、津波の到達時間には約1時間ほどであったため、一部の方々には避難する時間がありました。
一方、南海トラフ巨大地震においては、津波の高さが最大で30mを超える地域があり、さらに津波の到達時間がわずか数分の地域もあると想定されています。
この到達時間の短さは、極めて深刻な課題です。

内閣府が公開している【南海トラフ巨大地震編 シミュレーション編】という動画では、以下のような津波の予測が示されています。

地域 津波到達時間【最短】 津波高【最大】
和歌山県 2分 20m
三重県 4分 27m
高知県 3分 34m
大阪府 59分 5m
静岡県 2分 33m
宮崎県 16分 17m

この表にある津波が到達する時間の【最短】とは、大地震発生後、海面水位が1m上昇した津波が到達するまでの時間を指しています。そのため、津波到達時間が【最短】となる場所と、津波高が【最大】となる場所は、必ずしも一致しないという点に、ご留意ください。
しかしながら、わずか数分で、30mを超える高さまで避難をする必要がある地域が存在することに変わりはありません。
これほど短時間で高所への移動は、現実的に可能なのでしょうか?

もし移住が可能な状況にある方は、命と安全を守るために、引っ越しをご検討いただくことを、お勧めいたします。

ただし、いくつか注意点があります。
東日本大震災では、津波が河川を遡上(そじょう)し、海から約50kmも離れた内陸まで到達した記録があります(北上川)。
南海トラフ巨大地震の場合、その例以上に海から遠く離れていても、大きな河川の近くにお住まいの場合には、危険が及ぶ可能性があります。
また、湾の奥深くやV字型の谷状の地形では、津波のエネルギーが集中し、浸水範囲が拡大化する可能性があります。もちろん、低い土地でも浸水リスクが高まります。重要なのは、距離よりも標高(高さ)のほうなんですね。
そのため、『海から遠いから大丈夫』と油断をせず、お住まいの地域の津波ハザードマップを、参考までに必ず確認することを、お勧めいたします。
さらに、津波の高さが1mであっても、死亡する確率はほぼ100%とされているため、想定されている津波高が低めであったとしても、決して油断をしないよう、十分にご注意いただきたいと願っております。

もう一つ、非常に重要な問題が潜んでいます。
それは、津波の到達時間や高さが、想定されたものよりも早まったり、高くなったりしてしまう可能性があることです。
そのような現象が発生してしまう原因については、ぜひ以下の動画をご覧くださいね。

本文

どうやって命を守るのか?

津波への対応として、『高台や津波避難タワーへ避難してください』という指示は、よく見られますよね。しかし、皆様の活動領域(ご自宅、職場、スーパーマーケットなど)の近くに、すぐに避難できるような高台や津波避難タワーは、本当に存在するのでしょうか?多くの場合、すぐ近くに見当たらないのが現実なのではないでしょうか。
その逆に、たとえ、すぐ近くにあったとしても、想定されている最短の津波到達時間である数分間(2分〜3分)という時間は、あまりにも短すぎて、あっという間に過ぎ去ってしまいます。避難のための時間が、圧倒的に足りないのです。
また、小さなお子様やご家族とご一緒の避難であれば、必要な時間は、さらに増してしまうことでしょう。その結果、避難の難しさが、より一層高まってしまいますよね。
さらに、ビルの中にいる場合でも、上の階へ駆け上がるには、数分では時間が足りない可能性が高いでしょう。
『どうすれば助かるのだろうか?』と考えると、その現実の厳しさに、私も深く悩んでしまいます。明確で確実な方法が全く見つからないことに、頭痛すら覚えることがあるのです。

浮力がある物を利用して海水の中に浮くことができるだけでは、残念ながら十分な対策とは言えません。津波は、建築物を破壊するほどの甚大な破壊力を持っています。そして、その津波の中には、高速で流れてくる壊れた建築物やガラスの破片など、さまざまな危険物が存在します。これらの激しい衝撃に耐えうることができる状態を作り出さねばならず、この課題の困難さが、私の苦悩の要因となっているのです。現時点では、最善と考えられる解決策を見いだせておりません。

津波がどれほどの破壊力を持っているのかについては、以前の記事【水害発生時にライフジャケットより良いかもしれない あるグッズ】の一部を、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ただし、津波の破壊力を説明している文章の直前には、多少、ある製品の説明が書かれています。その点は、どうかご了承くださいませ。

先ほどご説明した通り、現時点では最善と考えられる解決策を見いだせておりません。
そのため、ここからは、今はまだ不可能であっても、未来の世界で実現してほしいと願っている、あるアイディアについて、ご説明させてくださいね。

では……

現状、いわゆる【空飛ぶ車】のような乗り物が一部で開発されているのは、ご存知の通りでしょう。
しかし、【空飛ぶ車】の場合、空港の滑走路ほど大規模ではなくとも、それに類する離着陸のための場所(道路のようなもの)が必要になるのかもしれません。もしそうだとすると、それによって様々な問題が生じることになってしまうでしょう。発災後は道路が壊れ、寸断される可能性を考えると、小型のヘリコプターに似た垂直離着陸(VTOL)が可能なシステムの方が、災害時には、より有効なのかもしれません(これは道路を必要としないという条件で、ヘリコプターに限定しているわけではありません)。
また、【空飛ぶ車】は、まだ一般化されていませんし、価格も非常に高額です。そのため、多くの方が、すぐに利用できる状態ではありませんよね。
さらに、交通ルールや安全基準など、法整備の必要性も生じるでしょうから、現状で一般的に普及するのは非常に難しいことでしょう。

【空飛ぶ車】ではなく、現行の【空飛ぶ乗り物】であっても、災害時の利用を想定すると、様々な課題が生じる可能性があります。
例えば、海水に含まれる塩分による機器のショートの問題は、解決せねばならない重要な問題の一つです。この他にも、克服すべき点が多数存在することでしょう。
そのため、発災後の津波襲来時、誰もがすぐに使えるよう、システムや形状を進化させた、より良い【空飛ぶ乗り物】が開発されることを願っております。
これに加え、関連する法制度の整備や改正も進めることで、誰もが利用できる環境を整える必要があります。
さらに、価格についても、一般の方々が手を伸ばせる程度に安価なものが販売される日が来ることを願ってやみません。

現代、当たり前に道路を走っている車両であっても、昔は普通ではなかった時代がありました。昔と今が違うのですから、今と未来が違うのは当然のことです。ですが、今後、一体どのような変化が起こるのか、今の私たちには、未知すぎて分かりませんよね。……(汗)

【3本動画があります】

【空飛ぶ車】ではなく、【空飛ぶ乗り物】の場合、かなり小型なタイプのものも存在し、その種類の豊富さには驚かされました。

津波避難タワーの課題について

さて、先ほど少し触れた津波避難タワーについては、実は別の重要な課題も存在しているんです。それらの課題については、記事【津波避難タワーの形状って問題ありますよね?】にて、いくつか説明しておりますので、ぜひそちらも併せて、ご覧になってみてくださいね。

備蓄の問題

まず、切実な問題として挙げられるのが、津波によって家屋ごと流されてしまう可能性がある地域では、「備蓄そのものが成り立たない」という現実があります。
これは大変心苦しい現実ですよね。
防災の専門家の方々のなかには、
『発災後、生き埋めになった時に助けを呼ぶための笛や、ライト、薬など、生き残るために必要な最低限の物だけを持って逃げる。それ以外の備蓄品は、後で家に戻った時に取り出す。リュックサックに沢山備蓄品を入れた状態で背負って逃げると、重すぎて素速く動けなくなり、逃げ遅れてしまう可能性が高くなる。』
と仰る方がいらっしゃいます。
しかし、ハザードマップで危険性が示されている地域にお住まいの方々は、戻るべき家など、備蓄品を保管していた場所自体を失ってしまう可能性があるんですよね。後で家に戻り備蓄品を取り出すことを前提としたお話だけで、お話を終えてしまうのは、あまりにも残酷なのではないでしょうか? 様々な状況のご家庭が存在しますから、状況を一律に見なして、大きな主語で語ることは避けるべきだと、私は考えています。
備蓄そのものができない状況にある方々が、災害時に生き残るための方法についても、併せて考えていく必要がありますよね。

家や職場での備蓄が成り立たない方々の場合、備蓄品をリュックサックに詰めて持ち出すことになるわけですが……。
備蓄品を詰め込み過ぎて重たくし過ぎてしまうと、迅速な避難行動の妨げとなり、逃げ遅れに繫がる可能性が高まってしまいます。そのため、持ち出す備蓄品の量や種類については、ある程度、適度な加減が必要となるのですが……。

そうは言っても、災害時に生じる多岐にわたる問題を意識すると、やはり必要な物はできる限り多く備蓄しておきたいというお気持ちになるのは当然のことです。

こうした課題に対し、一つの選択肢として、以下のようなサービスも存在します。

このサービスは、災害時に必要な物や、失いたくない大切な物を倉庫に預けておくことができ、災害発生時に、日本郵便がそれらの物を届けてくれるというものです。

ただ、これにも現実的な問題があります。
それは、災害の状況によっては、配達が遅れたり、配達自体が難しくなる可能性があるというところです。したがって、このサービスだけで、備蓄の問題が完璧に解決するわけではないということを意識に留めておく必要があります。

通常のゆうパックでの配送となるようですが、災害が発生した際には、被災地域宛のゆうパックの引受けが一時的に停止となる場合があるそうなんです。また、引受が再開しても、道路の交通事情などにより、配達が遅れたり、困難になることがあるそうなんですね。
実際に、ゆうパックが一時引受け停止となった災害で、引受再開までにかかった日数は、地震発生日から5日〜17日後という状況だったようなんです。実際、かなりの時間を要していますね。
避難生活は長期化しますから、リュックサックの中身が大量にならざるを得ないわけです(赤ちゃんがいるご家庭は、オムツや粉ミルクなど……。他のご家庭であっても……)。しかし、こういった配送サービスが活用できれば、多少は軽量化できる部分がありますから、できないよりはマシなのは確かなんです。なんですが、残念ながら、配送状況の問題によって、このサービスが根本的な解決策となるわけではないんですよね……。他の解決策も必要となってしまうでしょう。

そのため、先ほど願望として述べた【空飛ぶ乗り物】が、配達にも利用できる時代が来れば良いな〜と願っております。そうなれば、備蓄品の配送状況に関する先ほどの問題も、少しは改善されるのかもしれません。いつか、そのような未来が来ることを切に願っております。

また、他の配送方法の開発も進んでほしいと願っております。
【物流専用ドローン】による配送という方法も、開発が進められているようですが、現時点では積載量に限界があり、4.5kg〜15kg程度しか運べないそうです。そのため、現状では、各家庭の備蓄品を同時に効率よく運ぶのは不可能なのでしょう。
しかし、このドローン技術も今後大きく進化する可能性があると考えています。いずれ、多くの備蓄品を運べるようになり、一般的な配送手段として普及される日が来ることを願ってやみません。

【2本動画があります】

まとめ

これらの課題を踏まえ、国や経済のトップリーダーの方々には、何かしらの形で様々な対策を講じていただけると大変有り難く思います。
新しい技術の開発支援であったり、他にも、その方法は多岐にわたることでしょう。
私が提案した方法と同じである必要性はなく、方法が違っていたとしても、何かしら解決に向けて対策を講じていただければ有り難く思います。例えば、引っ越し支援なども考えられますし、その他にも方法があることでしょう。(とはいえ、いずれも費用がかかることなので、難しい問題ではありますが……。)

さて、いきなり話は変わりますが……

人々の多くが生き残ることが困難な状況が想定されている現在の状況下で『少子化対策のために子供を産んでほしい』と訴えることができる人々の真意は、私には到底理解し難いところがあります。
大規模な災害が発生すれば、結果として孤児が増えたり、我が子を失った親御様が増えてしまうことになりかねません。これは、あまりにも残酷で、深刻な結果をもたらすのではないでしょうか。
そもそもにして、他人の選択の自由を奪い、何かを課すべきではないと考えますが、そうではあっても、百歩譲って申し上げるのならば、国や自治体が、大地震から人々が生き残れる環境を整えることができた段階で初めて、『子供を産んでほしい』とお願いすることが可能になると、そう考えております。
物事の順番が根本的におかしいのではないでしょうか。将来を担う若い世代、特に女性たちに何かを要求する前に、まずは国や企業や個人個人が、人命を守るために様々な対策のほうを優先的に実行するべきではないのかと、そのように考えております。

いつか、大地震から人々が生き残れる環境が整うと良いですね。

それでは、この辺りで、今回の記事を終わりにしようと思います。最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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