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この記事、元々水害対策をテーマにした記事でしたが、この度、津波対策用の救命胴衣についても、情報として追記いたしました。
実は、この記事の内容は、何年か前に調べたものだったんです。その当時は、性能が十分だと思える津波対策用の救命胴衣を見つけられず、それが理由で、やむを得ず水害対策にテーマを変更して記事を作成した、という経緯があります。
しかし、時を経て今年、再度調べ直したところ、以前にはなかった製品を発見しました。そこで、長文を追記する形で、皆さまにご紹介したいと考えています。
また、特定の津波対策用の救命胴衣が抱える問題点や、その他の一般的な津波対策用の救命胴衣が抱える問題点についても、合わせて説明を書かせていただきました。
ですから、ぜひ、ご一読いただけると幸いです。
それでは、本記事は、ひとまず、このあたりで締めくくりたいと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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AIって便利なんですが、嘘を付く可能性があるようですね。
AIに嘘をつかせないための対策として、色々なプロンプトがありますが、これを使用するとAIの考える力が低下し、能力が下がるという話も聞きます。これって、困った問題ですよね。
なので、結局、最終的な確認のために自分で情報を調べた方が良いとは思います。
他にも色々な問題があるようです。
以下の動画をご覧ください。
社会全体の構造的な問題として、このような事例は珍しくないのかもしれませんね。一部の巨大な組織や団体は、時として一般の消費者や大衆を、自分達にとって都合の良いように動かそうとする側面を、非常に強く持っていますからね……。
なんかこう、複雑な気持ちにさせられますね……。
それでは、この辺で、今回の記事を終わりにさせていただきます。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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情報の再確認の必要性
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この記事では、私の個人的な願望に関する内容を書かせていただこうと思っております。その前に、ある記事の内容の一部を引用させていただきますね。
その記事とは、私が先日執筆いたしました【東日本大震災よりも一桁多い被害が想定されている南海トラフ巨大地震 周期的に発生しているため、次も必ず発生】という記事でございます。
記事の一部を引用
東日本大震災では、津波の高さが15mから20m弱程度であり、津波の到達時間には約1時間ほどであったため、一部の方々には避難する時間がありました。
一方、南海トラフ巨大地震においては、津波の高さが最大で30mを超える地域があり、さらに津波の到達時間がわずか数分の地域もあると想定されています。
この到達時間の短さは、極めて深刻な課題です。
内閣府が公開している【南海トラフ巨大地震編 シミュレーション編】という動画では、以下のような津波の予測が示されています。
| 地域 |
津波到達時間【最短】 |
津波高【最大】 |
| 和歌山県 |
2分 |
20m |
| 三重県 |
4分 |
27m |
| 高知県 |
3分 |
34m |
| 大阪府 |
59分 |
5m |
| 静岡県 |
2分 |
33m |
| 宮崎県 |
16分 |
17m |
この表にある津波が到達する時間の【最短】とは、大地震発生後、海面水位が1m上昇した津波が到達するまでの時間を指しています。そのため、津波到達時間が【最短】となる場所と、津波高が【最大】となる場所は、必ずしも一致しないという点に、ご留意ください。
しかしながら、わずか数分で、30mを超える高さまで避難をする必要がある地域が存在することに変わりはありません。
これほど短時間で高所への移動は、現実的に可能なのでしょうか?
もし移住が可能な状況にある方は、命と安全を守るために、引っ越しをご検討いただくことを、お勧めいたします。
ただし、いくつか注意点があります。
東日本大震災では、津波が河川を遡上(そじょう)し、海から約50kmも離れた内陸まで到達した記録があります(北上川)。
南海トラフ巨大地震の場合、その例以上に海から遠く離れていても、大きな河川の近くにお住まいの場合には、危険が及ぶ可能性があります。
また、湾の奥深くやV字型の谷状の地形では、津波のエネルギーが集中し、浸水範囲が拡大化する可能性があります。もちろん、低い土地でも浸水リスクが高まります。重要なのは、距離よりも標高(高さ)のほうなんですね。
そのため、『海から遠いから大丈夫』と油断をせず、お住まいの地域の津波ハザードマップを、参考までに必ず確認することを、お勧めいたします。
さらに、津波の高さが1mであっても、死亡する確率はほぼ100%とされているため、想定されている津波高が低めであったとしても、決して油断をしないよう、十分にご注意いただきたいと願っております。
もう一つ、非常に重要な問題が潜んでいます。
それは、津波の到達時間や高さが、想定されたものよりも早まったり、高くなったりしてしまう可能性があることです。
そのような現象が発生してしまう原因については、ぜひ以下の動画をご覧くださいね。
本文
どうやって命を守るのか?
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まるでオママゴトみたい!!
海溝型地震において、最も対策に苦慮することの一つが、津波への対応でございます。
この津波に関することで、リンク先の記事で取り上げられているような津波避難タワーの劣化に関する問題は無視できません。
そして……
この記事で取り上げられている津波避難タワーの劣化に関する事実は、確かに重要な問題なのですが、仮に劣化がなく使用可能な状態であったとしても、設計の段階から考慮すべき課題があるように見受けられます。
そもそも、何人が避難可能なのでしょうか。収容できる人数は、かなり限定的で少ないように見受けられます。
また、津波が高速で迫る中、上に登り切るのに時間がかかりそうな形状であることも大きな懸念材料の一つです。
この津波避難タワーには、人々の安全を願う気持ちが十分に込められて設計されているのでしょうか?拝見した限りでは、私には、そのように感じ取れないのです。
このような施設が、地域の津波対策として十分な役割を果たせるのかどうか、国や自治体に改めて深く考えていただきたいと、そう願っております。
それでは、この辺で、この記事を終わりにしようと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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南海トラフ巨大地震 発生時期の予測 (2030年代)
東日本大震災の10倍を大きく超える被害が想定されている、南海トラフ巨大地震。
この南海トラフ巨大地震は、過去、およそ100年ごと(90年から150年)の周期で繰り返し発生しており、これまで一度も発生しなかったことがないんですね。そのため、いつかまた、必ず発生するものと考えられているんです。
京都大学名誉教授で地球科学者でもある鎌田浩毅先生は、『パスはない』と仰っていました。
その地震の発生確率は、今後30年以内に「60%〜90%程度」と見直され、新たな発表が行われました(2025年9月 政府の地震調査委員会)。
この見直しは、南海トラフの状況が変化したことによるものではなく、【時間予測モデル】から【すべり量依存BPTモデル】へと計算方法が見直されたことと、過去の史料の解釈の見直しによるものなんですね。
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乗車中に大地震が発生したら気をつけること!
破損した車両から離れましょう
【ガソリンやオイル漏れによる出火】
大地震の激しい揺れや、他の物との衝突によって、燃料タンク・燃料配管・オイルパンなどが損傷し、ガソリンやオイルが漏れ出すことがあります。これらの漏れ出た液体が、他の様々な現象と連鎖することによって、引火する可能性があります。
【電気配線のショートによる出火】
大地震の激しい揺れは、車両の電気配線に損傷を与えたり、配線の被覆(カバー)を破損させたりする可能性があります。その結果、配線が車体の金属部分などと接触をし、ショートを引き起こすことがあります。このショートが、様々な現象と連鎖することによって、引火につながることがあるのです。
また、バッテリー端子の緩みによるショートも原因のうちの一つです。特に、年式の古いお車や整備が行き届いていないお車、あるいは後付けの電装品(カーナビ・ドライブレコーダーなど)の配線に不備がある場合にも、ショートが発生しやすくなるため、注意が必要です。
【車内可燃物の転倒・衝突による出火】
車内に放置されたカセットボンベ・ライター・スプレー缶といった可燃物は、車内温度の異常な上昇時にも危険を伴いますが、大地震の際には、それとは別の原因で火災や爆発を引き起こすことがあります。
大地震の激しい揺れによる転倒や衝突によって、これらの缶類が変形したり、破損したりすると、ガスなどの内容物が漏れ出てしまうことがあります。そして、缶同士の接触によって生じた火花が、漏れ出た内容物に飛び散ることによって引火し、火災や爆発につながることがあるのです。
上記以外にも、様々な要因によって火災や爆発が発生する可能性があります。これらの危険性について、あらかじめご認識いただけると幸いです。
【大きな揺れを感じた際の初期対応】
大規模な揺れを感じられた場合は、ハザードランプを点灯させて後続車に知らせながら、徐々に速度を落としてください。その後、道路の左側(路側帯など)の安全な場所を選んで停車し、エンジンを停止してサイドブレーキをかけてください。
【車を離れて避難が必要な際の対応】
やむを得ず、お車から離れて避難される場合は、キーをつけたままにして、ドアロックはせずに速やかに避難をしてください。これは、緊急車両の通行や消防活動のために、車を移動させる必要がある場合に備えるためです。
避難される際には、周囲に火気や燃えやすいものがないことを確認し、車内にライターやスプレー缶などの危険物を残さないよう、改めてご注意をお願いいたします。
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ニュースのインタビューは「本当の声」?
報道の裏側:仕込まれた証言が流れたインタビュー映像
メディアの報道って、嘘が多いですよね。かなり嘘が混じっていることは、当然分かっていたのですが、最近、想像以上に悪質な実態を耳にして少し驚きました。
報道番組で流れるインタビュー映像に登場する人の多くが、実は台詞や表情までも決められた【役者】だというのです。下の動画で、その話を知りました。
報道番組で伝えられている情報も、安易に真実だと思い込まないようにしたいですね。
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国は真実を伝えてくれない,
情報の再確認の必要性
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災害時や停電時のために、乾電池式や充電式のライトを準備すると、ライトに関しては、準備万端といった気持ちになりがちですが、実は、それだけでは不十分だと考えています。
問題点は多数ありますが、まず1点目です。
『暗闇の中でも、活動できる』と過信している方は、特に注意が必要です。
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防災士さん おすすめアプリ
【全国版救急受診アプリ、Q助】の注意点!
災害時には「使えないかも」を考慮して!
この動画の6:20頃から紹介されている【全国版救急受診アプリ、Q助】というアプリについて、確認すべき点があります。
このアプリは、総務省消防庁が管理する公的なもので、リアルタイムで抱えている症状の緊急度判定を行い、利用可能な医療機関などの情報を提供してくれるそうです。緊急度判定プロトコルという基準を元にして作成されているらしいのです。
震災時にも利用が相応しいアプリとして、配信者の方が、動画内で以下のような説明をされています。
『オフラインでも使用することができるため、電波が繋がらない状況でも活用することができます。ネットも電話も繋がらない状況で〜』
しかし、このアプリの利用規約には以下のような記述があるんですね。
当アプリは、災害、事変、その他の異常事態が発生若しくは発生のおそれがある場合又は当庁が設置する電気通信設備の障害その他やむを得ない事由が生じた場合に、当庁の判断により当アプリの提供時間の短縮、提供の中断又は中止を行うことができるものとします。
当庁は、前述に基づく当アプリの提供の中止等によって生じたユーザー又は第三者が被った不利益、損害について、一切の責任を負いません。
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お医者様等の専門家の方々の治療を受けることが難しい状況になってしまう震災時、私達は、自力で救命処置や応急処置を行わなくてはいけない状況に追い込まれてしまう可能性がありますよね……。治療用アイテムもないなかで……。
この記事では、素人が日用品を使用して自力でできる応急処置等の方法について、ご説明いたします。
震災時、色々な用途に使用できる汎用性が高いラップ
このラップ、注意点を守れば応急処置にも使用ができる
「ラップは傷口の応急処置に使える」「傷口をきれいにし、ラップをギュッと巻くと傷口の保護ができる」といった情報を、ネット上で、よく見かけます。ですが、この情報、実は問題があるんです。
傷口の応急処置にラップを使用するのあれば、以下の点を考慮する必要性があります。
ラップは、身体から出てくる浸出液を一切吸収しないため、蒸れてくることがあります。蒸れると皮膚がふやけてしまったり、細菌が繁殖する温床となり、感染の原因となります。
ですから、本来、ラップは使用しないほうが良いのですが、災害時、創傷被覆材がない時に、応急処置として短時間であれば使用することが可能です。もし、ラップだけを使用して治療するのであれば、雑菌を繁殖させないために、浸出液のコントロールが重要なのです。こまめにラップを取り換えて浸出液を拭いたり、ラップに小さい穴を沢山空けておいて、その上から【紙オムツ・尿取りパッド・清潔な布】等を当てて、浸出液を吸収するといった対処が必要になります。
こういったことに気をつければ、ラップも傷口の応急処置に使えなくはありません。
それから、実は、傷にガーゼを当てる方法も別の理由で良いとされていません。
まずは傷が治りやすい環境について、ご説明いたします。
傷からは浸出液が出てきます。この浸出液は、傷を治す培養液のようなものです。この浸出液を利用して、傷を湿った状態にすると、早く治りやすいのです。この治し方を、湿潤療法と言います。
傷にガーゼを当ててしまうと、ガーゼが浸出液を吸収してしまい、早く治せなくなってしまうのです。また、ガーゼと傷がくっついてしまい、カーゼを剥がす度に、傷が損傷し、痛みを発生させることがありますよね……。
逆に、食品用のラップを傷に巻き付けると、傷は浸出液で湿った環境となり、傷の治癒に良い環境となります。また、ラップはガーゼと違って、傷にくっつくことがありませんから、剥がす際に生じる痛みの問題が軽減されます。
こういった理由から、ラップが応急処置に良いと謳われてしまうことが多いのですが、雑菌繁殖の問題から、ラップを使用する治療法は、一部の専門家の方々の間で、かなり問題視されています。なかには、ラップを絶対に使用しては駄目だという専門家の方もいらっしゃるほどです。
話は変わりますが、ここからは、少し余談で、ラップに関する別の話をさせてください。
災害時、ラップを使用することによって、洗い物を減少させ、水を節約できたり、防水、防寒、ニオイの対策等……もできるんです。それらのやり方は、別の記事で説明させていただきますね……。
また、ラップの素材は3種類あり、それぞれ得意分野が違うんです。ラップを、種類ごと、どのように使い分けたらいいのか、その辺のところも別の記事で説明させていただきます。
この辺で、一旦、ラップの話は終了させますね……。
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まずは、こちらの動画をご覧ください。
この動画では、人間の心理的な隙をつくような、意外性のある巧妙な手口の詐欺について解説されています。
このような詐欺が存在するかと思うと、本当に厄介だと感じますね。
以前は、楽天市場とAmazonを比較し、Amazonの方が安ければAmazonで購入していました。しかし、最近はAmazonでの購入を控えるようになってきています。
Amazonに全く非がないとは言い切れませんが、Amazon自体が悪いというよりは、プラットフォームを利用して不正な商売を行っている出店者側に問題があると考えています。ですから、Amazonそのものを強く責めるつもりはありませんが、それでも、やはり、購入を控えてしまうのが現状です。
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火災発生中の建物のドアや窓をいきなり開けてはいけない
ここ最近、気密性の高い住宅が増加しています。このような住宅で火災が発生した場合、室内に酸素が供給されにくいため、室内の酸素濃度は低下していきます。その結果、炎は各所で自然と小さくなり、鎮火に近い状態になります。
そのような状態の部屋のドアや窓を不用意に開けると、急激に酸素が供給され、爆発的な炎を生じさせることがあります。ドアや窓が吹き飛び、生命の危機につながることがあります。
したがって、ドアや窓は大きく開けずに、隙間程度に、わずかに開き、室内に水や消火剤等を大量に吹きかけ、延焼を防いでからドアを開け、室内に侵入することが重要です。そして、室内に侵入した後は、周囲の状況を慎重に確認しながら進む必要があります。
消火活動って、ずっと続けていいわけではない!
消火活動が可能な状態は、炎が天井に到達するまでです。
炎が天井に到達してしまった場合には、直ちに避難をしてください。それ以上、消火活動を続けていては危険です。逃げ遅れ、生命の危機につながる可能性があります。
こういった状態になってしまった場合、本来であれば、消防隊員の方々にお任せするべきなのですが、震災時は、それができません。ですから、どうしようもない事態に陥ってしまいますよね……。
何故、消防隊員の方々にお任せできないのか、その理由は沢山あります。
震災時は電話が繋がらないことが多々ありますから、そういった時には、通報ができないという問題がありますが、運良く、通報できたとしても、消防隊員の方々は、道中、多くの人から助けを求められてしまい、それが故に、目的地に辿り着けないという問題に巻き込まれてしまうのです。また、意外かもしれませんが、消防署のシャッターが破損し、消防車が出動できないという事態までも起こりうるようなんです。それから、消防隊員の方々の人数が、致命的に足りません。
ですから、本来であれば、頼りになるはずの消防隊員の方々を頼ることができないんです。
私達は、どうすればいいのでしょうか?
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震災時は火災が発生しやすく、その火災によって多くの方が犠牲になりました。ですから、この記事では、火災の発生の可能性を減らすための対策やグッズについて、お話をさせていただきたいと思っております。
震災時に発生する可能性が高い通電火災
地震の影響で破損した電気製品に電気が通り、
漏電やショートが発生して出火。
地震の影響で損傷した電線や配線に電気が通り、
漏電やショートが発生して出火。
ガス漏れが発生している状態で電気が通り火花が飛び出火。
前述の例以外にも、通電火災を引き起こす要因は数多く存在します。
阪神淡路大震災や東日本大震災では、火災発生原因の大半が通電火災でした。原因の大半がそうであったことからもわかるように、通電火災は非常に危険なものなのです。
通電火災発生の可能性を減少させる家具や家財の固定
家具や家財などの落下・飛散・転倒は、電気製品を破損させ、通電火災を引き起こさせる要因になります。この連鎖を防ぐため、家具や家財に対して講じるべき対策が非常に重要なのです。
家具や家財へ講じるべき対策については、
【防災 安価に転倒や飛散等を防ぐ1】
という記事の内容を参考にしてみてくださいね。
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火災発生の可能性を減少させる方法や、消火活動のことについては、他の記事で説明させていただきますが、今回、この記事では、火災による死亡原因 第一位である、煙の問題への対策について、ご説明いたします。
多くの人は、火災での死亡原因は、焼け死ぬからだと思っていますが、それは正しい理解ではありません。
建物の火災による死亡者の8割は、煙に含まれる有毒ガスの影響によって窒息したことが原因で亡くなっています。想像に反して、発炎後10分も経たないうちに、致死量に達する有毒ガスが発生してしまうのです。実は、炎で焼け死ぬということは、ほとんどないのです。
ただ、この8割という数字は、震災時のデーターではありません。とは言え、震災時であっても、煙に含まれる有毒ガスの影響によって窒息死してしまう可能性は高いでしょう。
ですから、煙を吸い込まないようにする対策は、非常に重要なのですが、何故か、かなり危険な対策法を、おススメしておられる防災のプロの方々が多数いらっしゃいます。「火災時は、【防煙フード】(or ゴミ用のポリ袋)を被ると良い」といったようなことを、皆様仰っていました。
これに関して、多数の問題を感じています。
私が危惧している【防煙フード】の問題点は、【防煙フード】に関する様々な種類のテストを行われた方も危惧しておられます。断定的になることは、決して良いことではありませんから、断定的に考えているわけではありませんが、やはり、テストの結果は、そうなったか! と感じております。
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冷たい水が人体に与える影響
まずはじめに、冷たい水が人体へ及ぼす影響についてお伝えします。以下のお話は、あくまで平均的な目安であり、体質・体調・状況によっても結果が異なることをご留意ください。ですが、以下のようなデータがあることを知っておくことで、冷たい水への対策は非常に重要なのだと知ることができると思います。
- 氷が浮いているような、非常に冷たい水の中にいた場合:
平均して約30分程度で命を落とすそうです。
- 水温5℃程度の水の中にいた場合:
1時間弱で命を落とす可能性があります。
1時間もたないケースが多いそうです。
衣類の種類による生存時間の変化
着用している服の種類によって、生存時間がわずかに延びたり、あるいは大幅に延びたりすることがあります。生存時間が延びれば、救助隊員に発見されるまで、なんとか生き延びられる可能性が高まりますよね。
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災害時でなければ、ライフジャケットって効果的!!
しかし、災害時には様々な問題が発生して、使用が難しそう!!
拝見した以下の動画を通して、私が考えたことをいくつかまとめさせていただきます。
ライフジャケットを適切に扱うには、正しい知識が必要不可欠だと感じました。知識が全くない状態では、その機能を最大限に活かすことは難しいのかもしれません。
にもかかわらず、実際には、知識がない方が多数を占めているのが現状ではないでしょうか。さらに、災害時のような切迫した状況下では、対応すべき事柄や注意点が多岐にわたり、物理的にも時間的にも余裕がない状態に陥ってしまう可能性が高いですよね。そうした問題が幾重にも重なる状況下で、知識を要するアイテムを装着しようとすれば、失敗する可能性が高くなってしまうのではないでしょうか。
加えて、精神的にパニック状態に陥っている可能性だってあります。そのような心理状態の時に、知識が必要なアイテムを装着しようと試みると、失敗してしまう可能性が、より一層高まりそうですよね。
また、自動膨張式の製品は、空気が入って膨らむまでに時間差が生じたり、何らかの理由でうまく膨らまなかったりなど、様々なトラブルが発生する可能性があります。
こうした、ちょっとしたトラブルが発生した状態であっても、動画に映し出されたプールのように激流ではない静かな水面であったり、災害時ではない海や川であれば、そこまで深刻な事態に至らないことが多いのでしょう。
しかし、災害時のように激しい水の流れがあるとなると、状況は全く変わってきますよね。水害が発生している場所は、基本的に激しい水の流れがあります。静かな水面であるケースは少ないと思うんですよね。
このような激しい水流に巻き込まれてしまうと、身体は水流で揉みくちゃにされてしまい、最終的にライフジャケットで浮上できたとしても、その時には、すでに口や鼻から水が入り込んでおり、苦しい状態になっている可能性が高いでしょう。
失敗の可能性を考えると、個人的には、ガードベストのように使い方が簡単なものの方が安心できます。
それでは、こちらの動画をご覧ください。
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防災 / 水害対策,
防災 / 命を守る
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この記事では、クラッシュ症候群の問題について、お話したいと思います。
クラッシュ症候群によって生じる可能性のある問題。それは、
倒壊した建築物や瓦礫といった重い物の下敷きになっている方を必死で救助し、ようやく救出できたと思っていた矢先に、その方が亡くなってしまうことです。
助け出されたはずの方も、救助された喜びで笑顔でいることが多く、それゆえに、救助した側も問題点に気づきにくいのです。このため、クラッシュ症候群によって生じる死は、「笑顔の死」という表現で語られることがあります。
もし、こういったことが起きてしまったら、その精神的なショックは計り知れないでしょう……。この記事では、この問題の解決策に焦点を当てて説明していきたいと思っています。
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防災 / 命を守る
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被災者の皆様の体験談は、貴重な情報源であり、大変重要です。しかしながら、個人の体験に基づく見解と、被災地の全体像が、常に一致するとは限りません。なかには、事実と異なる情報が含まれる可能性もあります。そのため、読者の皆様におかれましては、それぞれの情報について最終確認を行うなど、慎重にご判断いただけますよう、お願い申し上げます。
被災者の方々の体験から生まれたアドバイス、その実例を以下に引用いたします。
テントは防災グッズとして必要な物だというイメージがあるけれど、それは間違い。テントを避難所で使ったら、周囲の方々から反感を買ったので、準備をしたら邪魔でしかない。準備をしなくてもいい物の一つ。
といったような内容を、ネット上で、アドバイスとして、お話されていた被災者の方が多かったんです。
しかしながら、こういった話って、避難所で過ごすことが可能だった方の体験談ですよね……。避難所は、収容人数に制限があるので、被災者の皆様全員が避難所で過ごすことができたわけではないんです。倒壊した建物の隅で、耐えながら過ごすしかなかった方も大勢いたんですよ……。
避難所は、早い者勝ちなので、たとえ、家が倒壊してしまっているとしても、病人や高齢者であっても、子供連れであっても、優遇されることはありません。( ← 地域や避難所によっては、ごく一部の特例で、優遇されることもあったそうですが……)
しかも、近年は、新型コロナの影響で、避難所の収容人数が、大幅に減らされてしまったので、避難所に入ることができなかった方が、さらに増えてしまっていたことでしょう。昔から収容人数に制限があって足りなかったのですが、最近では、さらに足りなくなってしまっていたということです。
家を失ってしまっているのに、避難所に入れない状況の人達は、どうすればいいのでしょうか?
車の中で生活をするという手もあるのかもしれませんが、家族の人数が多い場合は、色々と無理があるでしょうし、車だって使い物にならない状態になってしまう可能性があるんですよね……。
しかも、近年、多くの自治体が、テント避難の必要性をアナウンスしていたんですよ……。新型コロナの影響で、避難所の収容人数が大幅に減らされてしまったからです。そういった状況だったんです。
こういった状況で家が壊れてしまえば
テントが必要になるのかもしれませんが
どれぐらいの確率で、家は壊れてしまうのでしょうか?
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この記事は、【防災 転倒や飛散等を防ぐ方法 1 】という記事の続きでございます。この記事だけでも、ある程度、意味を理解していただけるとは思いますが、下のボタンに記載された記事も読んでいただいたほうが、内容が深まると思います。ですから、もしよかったら、読んでみてくださいね……。
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まずは、こちらの写真をご覧ください。
クリックすると拡大画像が表示されます。
こちらの写真は、大地震発生直後に、……
同じマンションの同じ階で撮影されたものです。お隣同士のお宅であるため、おそらく、撮影地点は直線距離で 数m〜10m程度しか離れていないでしょう。
写真左側のキッチンでは、調味料であるボトルが、いくつか倒れていたり、ゴミ箱と思われる容器が少し動いていたりはしますが、目立った被害はないように見えます。それに対して、右側のキッチンでは、生活を営むのが不可能なレベルの被害が生じているのは一目瞭然です。
それでは、以下の写真も ご覧ください。
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